メジャーな動物が並ぶ危急種リスト
広島市安佐動物公園でチーター2匹が、マダニが媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」になって死んでしまったというニュースを見て、先日アルダブラゾウガメの事を調べた時に、チーターも絶滅危惧種の中の同じグレードに属していた事を、ふと思い出しました。
アルダブラゾウガメとチーター。この2種は絶滅危惧種の中でも、危急種というグレードに属しており、絶滅の危険性が高いと判断されています。
wikiのリンク先を見てみると他にも危急種の代表例として、
というふうにメジャーな名前が並んでおり、衝撃を受けました。
イタセンパラだけは知らない名前だったんですが、日本の魚みたいですね。
他を見てみると、アフリカにいるライオンは危急種だけど、その亜種であるインドライオンは、さらに深刻さを表すグレードが一つ進んでしまった絶滅危惧に属していたり、
同じく絶滅危惧とされているコビトカバという生き物がいるんですが、それはカバと同じカバ科でも、カバ属では無くコビトカバ属という分類になってたりと、色々勉強になりました。
幻のチーターが住む国
で、チーターのwikiを見ていて初めて知ったのが、タイトルのお話。
その絶滅の危険性は、絶滅危惧よりさらに一つ進んでしまった絶滅寸前。
もうこれ以上グレードが上がってしまうと、それは人の飼育下か、もしくはそれを経て他の地域で野生化した個体しかいなくなるということです。
そんなギリギリの状態でごくわずかに野生で生息しているチーターの亜種、
アジアチーター。生息してるのはイランらしいです。
世界でも珍しいとされている動物の1つに、アジアチーターがいます。この動物は、かつては西アジア地域の広範囲に分布していましたが、20年ほど前からはイランでしか見られなくなり、世界のそのほかの地域では既に絶滅しています。チーターの亜種であるアジアチーターは、イランの砂漠地帯の一部に生息するのみとなっています。
ParsTodayというイランの国営メディアの日本語版から引用しました。
YouTubeのアップロード元もPars Today Japaneseってなってますね、そういえば。
ちなみにこのParsTodayというサイト、世界のニュースも当然イラン視点で書かれているので、例えば最近のアメリカと北朝鮮の緊張状態に関しても、日本から見れば「金正恩が全部悪い!北朝鮮〇ね!」ってなるんですが、イランから見ると、
アメリカが再び北朝鮮を脅迫
アメリカ政府が北朝鮮に対して敵対的なアプローチを続ける中、アメリカのマティス国防長官が、17日木曜、北朝鮮に対して軍事攻撃を示唆しました。
IRIB通信によりますと、マティス長官は、17日、日本の河野外務大臣、小野寺防衛大臣、そしてティラーソン国務長官とのワシントンでの共同記者会見で、「北朝鮮は、兵器開発を続ければ、厳しい軍事的な結果に直面するだろう」と語りました。
ティラーソン国務長官もこの会見で、北朝鮮のミサイル実験の即時停止を求めました。
アメリカと北朝鮮の緊張は、この数日、トランプ大統領の好戦的なアプローチによって高まっています。
トランプ大統領は今月8日、北朝鮮に対する軍事攻撃を示唆しました。
こうなります。この問題に限らず他もやっぱり視点が全然違うんです。
世界の揉め事なんかが、違う視点で論じられるのを見るのは勉強になりますし、楽しいですね。
まあ親米とか反米とかそういうのは色々ありますけど、イランの人達にはアジアチーターの保護活動を頑張ってほしいですよね。
アジアチーターの全個体数は、数年前に比べて増加していると断言できます。毎年8月31日は、こうした動物を保護する国民デーに制定されており、イランの人々はアジアチーターをイランのシンボル、そして自然遺産として全世界に紹介することに努めています。
だそうです。イランの人達頑張って!
アジアチーターが順調に増えて、幻のチーターじゃなくなることを願っています。