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太閤立志伝とは?
この太閤立志伝と言うゲームは、信長の野望シリーズや三國志シリーズで有名なコーエーテクモゲームス(当時は光栄って漢字の名前でした)から発売された、戦国時代を1人の人間として体験する事がテーマのシミュレーションゲームでして、一作目が出たのが1992年で、最新作の五作目が出たのが2004年という、かなり昔のゲームとなっております。
ちなみに6はもう出ないらしいです。
まだ小学生だった頃から光栄ゲー大好きだった僕に言わせれば、太閤立志伝シリーズは他の光栄作品と比べても3以外はどれも負けてない面白さなんですけどねえ。特に1と5は本当に名作だと思うんです僕。売れなかったのが本当に不思議。3がうんちすぎて4以降が注目されなかったのかしら?
太閤立志伝シリーズの各作品について語るよ
太閤立志伝1・・・木下藤吉郎としてファンキーな戦国時代を生きる楽しさ
初代こそ至高と思う人も多いんじゃないでしょうか。
選べるキャラクターは木下藤吉郎(のちの豊臣秀吉)ただ1人で、織田信長の家臣としてのスタートも決まっている。武士として以外の人生は歩めない。
そんな、初代ゆえの選択肢の少なさがあるにもかかわらず、後に続くどのシリーズよりもファンキーで、ある種の自由度を感じられる太閤立志伝の原点。それが1。
織田家の足軽頭として生きる木下藤吉郎は、主君信長の信頼を上手く高めて、物頭、目付、奉行、中老と順調に出世していく事を目指します。さらに上の家老にまでなれば城持ちになれる、そんな戦国武士ライフをあの手この手で色々と頑張るんですが、これがまた無茶苦茶楽しいんです。
まっとうに仕事で頑張る以外にも、信長が好みそうな物を付け届けしたり、評定(月1で城で行われる会議)で嫌な上役達の揚げ足を取ったりと、雇い主の覚えをめでたくするための小技を駆使する事も欠かせません。また、そんな日常の最中にも墨俣築城や金ヶ崎の退き口なんかの歴史イベントもちゃんと起こりますので、そこでは命を的に大手柄を狙います。
命を的に立身出世を目指す・・・カッコいい、いかにも戦国的な響きですが、初代の太閤立志伝は他のシリーズ作品と比べても、本当に藤吉郎が生き死にの目に合う事が非常に多いのが特徴で、それがまた殺伐としたファンキーさを醸し出しています。
- 信長への口ごたえ、評定の遅刻、主命の失敗、主命時の不正は信頼の低下につながる。最悪手討ちにされてあっけなく死ぬ。
- 敵対する大名家の家臣を調略しに行ったら、相手の性格次第では斬りかかられて戦いになる。負ければ死ぬ。勝てば相手が死ぬ。
- そもそも調略対象に会う前に敵城に入るのも命がけで、下手をすれば戦闘になる。負ければ当然死ぬ。
- 調略に行かなくても道を歩いているだけで敵対する大名家の人間、もしくは何故か初対面の山中鹿之助に斬りかかられる。負けても命乞いが受け入れられれば助かるけど、まあ死ぬ。
等々。本当に簡単に命のやり取りに発展します。なので敵国を歩いてたり敵の城に近づいた時は緊張感があります。
そして、ここが大事なんですが、藤吉郎の方から他の戦国武将を襲う事もできます。
どんな武将でも殺せば金品を奪えますし、もし上手く敵方の有力な武将を殺す事ができれば、その後の展開に影響を与える事が出来ます。大名クラスは流石に簡単には襲えませんが、例えば負け戦のごたごたで相手が落ちのびてる途中なんかに運良く出くわすことができれば、武田信玄だろうが徳川家康だろうが襲えます。
あと、これはシリーズを通しての醍醐味ではあるんですが、一家臣の身分から大名になって自分が天下を狙うルートに移る事も可能です。1の場合は、本能寺の変を待つか、自分で謀反を起こすかですね。
僕の主観ですが、昔の作品に遡れば遡るほど、謀反を起こした時の信長が怖い気がします。
1なんてもう、謀反の兵を起こして織田領のどこかに攻め込んだその次の瞬間には、信長自らが率いる大軍に長浜城を血の海にされるイメージしかわかない。周到に準備をしてタイミング良くやらないと、マジであっという間に織田軍がやってくるんです。楽しすぎてやばい。
太閤立志伝1=殺したり殺されたりがシリーズ1身近。そんなファンキー立志伝を楽しみたいなら、やっぱ初代こそ至高でしょうね。死んでゲームオーバーになったらデータごと削除する縛りプレイとかやったら1番痺れそうです。
太閤立志伝2・・・家臣との絆を感じる同行者システム
2の特徴としては、
- 木下藤吉郎以外に、明智光秀や柴田勝家、さらには架空の新武将でプレイができるようになった。
- 織田家以外にも伊達・北条・上杉・武田・徳川・長宗我部・毛利・島津に仕える事が出来るようになった。
という2点が物凄く大きいんですが、僕の心に残ってるのは、そう、同行者システム。
初代と違って2は、城持ちになる前から部下を養う事が出来て、しかもその中から1人連れて一緒に仕事をしたり修行をしたりできちゃうんですね。うーん、ハートフル。
この同行者システムが、なんでこれ以降の作品では採用されなくなっちゃったんだってくらい僕は好きでして、例えば蜂須賀小六と一緒に酒場に行ったら、余所の大名家の奴に絡まれても藤吉郎に代わって戦ってくれたり、竹中半兵衛が旅の途中で宿に泊まったら技能を手ほどきしてくれたり、なんというか下積みの頃から一緒にいると家臣に愛着がわくんですよね。
酒を買って家に戻れば家臣がみんないて、そこで酒を振る舞うコマンドを選ぶと酒好きの家臣はノリノリで喜びますし、飲めない家臣もノンアルコールで付き合ってくれて、結果家臣団の絆が強まったりなんかして、後々謀反を起こして大名になる時に、昔なじみの子飼いの家臣団が誰一人抜けることなく一緒について来てくれたりするわけですよ。熱い!
1の時にも柴田勝家なんかは嫌な先輩として個性バリバリでしたが、2になると各武将の個性が1より強く出てるのもあり、太閤立志伝2=個性的な家臣達と一緒に行動できたというのが、すごく僕は印象に残っています。
太閤立志伝3・・・ほぼ一本道のシナリオなビジュアル系太閤立志伝
1,2とドップリ嵌った僕の前に舞い降りたまさかのクソゲー。知る人ぞ知るシリーズ内唯一の大ハズレ。それが太閤立志伝3。
武将の数は減り、個性も減退し、自由度も減り、使える武将は再び藤吉郎1人に(短編的なよくわから何かはなんかあったような
あと、絵だけ妙に力が入ってんの。ビジュアル系。
マジでどうしてこうなった。太閤立志伝シリーズが流行らなかったのはひょっとして3のせいなんじゃない?僕も実際3だけは2週目やる気が起きなかったですし、4買う時も一瞬クソゲーだったらどうしようかって躊躇しましたもん。
まあ、ほんと、駄目でしたね。他にも色々駄目だった気がしますが、よくおぼえてません。操作性も悪かったような。
とはいえ、この3にだけ採用されてた派閥システムだけは、山盛りの糞の中に眠るコーンくらいの価値はありましたかも。物珍しさ的な?
なんかね、同僚達に物とか一杯配って木下派にするの。多数派工作ね。そしたら信長が言う事聞きやすくなるんだっけかな。それだけ。出世のために少ない手持ちの中から何とか工面して人に贈り物をするという行為が、何故1と3でこれだけ楽しさに差が出るのか。
普通にやってりゃ他の大名家に仕官する事も出来ないし、大名になった後はなんか作業してたら終わったし、全体を通してなんか一本道のストーリー読んでたら終わっちゃった的な。1,2に比べてよくぞこれだけ劣化できたもんだ。
太閤立志伝3=ブリブリブリビチビチビチ。おしまい。
太閤立志伝4・・・プレイ可能武将が数百人になり自由度も大幅アップ
帰って来た太閤立志伝!!!
4では、なんとなんとプレイヤーとして使える武将が大幅に増量!というかマイナーな家の大名でも家臣でも浪人でも、基本的に誰でも使えちゃうナイスな仕様になりました。もちろん架空武将の作成も可能です。
光が当たる家、人が増えたおかげか歴史イベントも大量に増えましたし、その人達が皆戦国時代の日本で好きなように生きれるようになりました。。武士以外に、商人や忍者、剣豪としても遊べるようになったのがデカイですね。まさに戦国時代を1人の人間として体験できるようになった感があります。1ほど乱世感は無いですがそこはそれ。
他にもカードシステムやミニゲーム、結婚システムなんかの5にも似た感じで実装されてるシステムが始まったのも4からなのを考えると、太閤立志伝4=5へと続く戦国人生体験ゲーの完成形と言えるのではないでしょうか。
絶対3の悪影響があったと思いますよ僕は。もっと売れてもおかしくなかったと思います。
太閤立志伝5・・・4から正統進化した太閤立志伝の最終作にして最高傑作
1番好きな太閤立志伝は、僕的にはやはり5ですね。1番ハマったのは1ですが。
使えるキャラクターの数、遊び方の選択肢の幅、歴史イベントの数。どれを見たって5がナンバーワン!
特に凄いのが遊び方の選択肢の幅でして、4で色々遊び方が増えた時にも驚きましたが、5ではさらに海賊、医者、鍛冶屋、茶人なんかにもなれたりして。茶人って。
茶人良いですよー。もう人と争う選択肢さえ放棄して戦国時代で暮らしてOKなんです。自分の茶室に敵対する大名同士を招待して仲を取り持ったり、浪人の就職を世話したり。あと自分で作った高ランク茶器を大名に見せたら、城と交換しようって言われちゃったりなんかして。OKしたらいきなり一城の主ですからね。茶人やばすぎ。
他にも剣豪プレイを進めれば道場を持てたり、鍛冶場を開けば最強武器が作れたり。本当に太閤立志伝5は色んな楽しみ方ができて飽きが来ません。同じく自由度が高い4と比べても、例えばミニゲームの有り無しが設定でいじれたり、カードシステム自体は維持しつつも戦闘がカード制じゃなくなったり、他にも何かしらゲームとして快適さが上がっている感があります。
総合的に見てシリーズ最高傑作は5だと僕は思いますね。10年以上前のゲームですが僕は未だにハマっていて、昨日も一昨日も明け方までPSP版をダウンロードしVitaで遊んでました。眠過ぎる・・・
パソコン、PS2、PSP・・・全部一通りやってもまだ飽きない。太閤立志伝5は良いゲームです。
最近の信長の野望と三國志でも確かに武将個人プレイはできるけど・・・
太閤立志伝はシリーズとしてはマイナーな部類に入るのでしょうが、面白さで言えば信長の野望や三國志に負けていません。武将の個人プレイが楽しめるシリーズは、確かに信長の野望や三國志でも割と最近出てますけどね?
どっちもやりましたし、確かに面白いんですが・・・ねえ?
やっぱりやれる事の幅と言うか深さと言うか、没入感にどうしても差が・・・
太閤立志伝6、マジでなんとかならないんですかね、コーエーさん!
諦めきれない昔からのファン、多いと思いますよ、ほんとに・・・
太閤立志伝6がもし出るならとか、考えただけでもワクワクします。
4,5のカードシステムを軸に、遊び方もさらに増やしちゃう感じで。公家プレイとか伴天連プレイとか一向一揆プレイとかやってみたいです。宗教勢力分けるのはありじゃないかなー、楽しそう。若干色々面倒臭そうだけど。
既存の職もやれる事を増やして欲しいですね。商人の街開発とかをもっと充実させて、忍者や海賊ももっと存在感を出して、大名家ともお互いバチバチやり合えるようにして。
世界観は1くらい殺伐としてたら最高なんですがね。PKを買えば殺伐モードのON/OFFが選べるよ☆みたいな感じでも文句言わずに買いますから僕。是非あの道を歩いてるだけで楽しい感じをまた味わいたい・・・さらに2の同行者システムが復活すれば言う事無し!
コーエーさん、ほんと、お願いしますよ。ね?